強力可視LDを集光せよ

 レーザーダイオードは光線が大きく広がってしまう。きちんと点に集光させる(コリメートする)ことによって初めてレーザーポインター的に楽しめる。
 小出力のLDは単純にレンズで集光するだけである程度使い物になるが、大出力タイプはそう単純ではない。理由は、発光部が細長いためである。

 波長 660nm とちょっと長目のLDだが、出力が500ミリワットもあるためかなり明るい。
 パソコンCPU(と言っても最新の最熱ではないが)用のヒートシンクに取り付けてある。ニッケルメッキされているので一瞬アルミ製に見えるが、実は全銅製でヒートパイプも使用しているためイメージより遙かに高性能。

 大出力LDを連続点灯させても全然問題なし!

 大出力とは言え定格1.2アンペアなので、お手軽にドライブ可能。自作せず既製品のドライバー基板を使用した。しかし、光らせるのは容易だったものの、そのままでは単なる赤色懐中電灯である。グリーンの30ミリワットとタメ張れる明るさだが、欲しいのは懐中電灯ではない。

 LDを床に置いて天井を照らしたところである。LDは楕円形に光を放出するが、こいつは完全な棒状である!
 肉眼では180度に渡って光を出しているのが分かる。どうしてこうなるかと言えば、発光部が1ミクロン×200ミクロンと非常に細長いからだ。一般に大出力のLDは発光部が長くなっており、集光するのが難しい。小出力のLDは発光部が数ミクロン以下なので、手軽にレンズ一発集光させてレーザーポインターに仕立てられる。だが、大出力品は扱い難い。そのため、LD直接発光のレーザーポインターには余り高出力のものがないのだろう。

 派手に広がる赤い光に掌をかざすと、簡単に貫通して輝く。数センチ離れれば殆ど熱は感じない。1センチ以内なら黒いプラスチックが溶ける。
 掌で反射した赤い光は周囲を照らす。右上には電源の単三ニッケル水素電池4本が見える。

 さて、この厄介な拡散光を、いかに料理すべきか?
 このLDよりは少し暗いが、赤の強力レーザーポインター欲しいなら定石通りDVD−Rをバラすのが良いかもしれない。なぜなら、DVDに使う場合は小さな点に集光させないといけないため、発光部が余り長くない集光させ易いLDが入っているはずだからである。

 

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