EF24mm F1.4L USM

 大きな弱点を抱えているため、使いこなしが難しい。
 焦点距離24ミリでF1.4の明るさを持つレンズは唯一無二。ベストワンには遙かに遠いがオンリーワンである。それに価格なりの価値を見出すことが出来るかどうかがポイントとなる。

 

単焦点Lとは思えない倍率色収差

 広角に弱いとされるキヤノンの中では例外的に高い評価を受けているレンズ。しかし、銀塩では良いのかもしれないが、デジタルとの相性は最悪。設計の古さが表れた悲しい例であり、間違っても他人には薦めない。
 いや、もっと安ければ薦めるんだけどね。価格に見合った写りじゃないってことなのよ。
 歪曲が殆ど存在しないのはさすがだが、倍率色収差が全然取れていないのだ。

 雨降る悪条件で京都駅の大階段を撮影。APSであっても周辺の解像度はかなり落ちる。
 レンズ解像度の他、D60というデジカメの限界でもある「疑色」「パターンモアレ」「色モアレ」の発生具合を確認することも可能。
 D60自体は完璧ではないまでも、まあ合格だと思う。

F4.0 1/30s
(フルサイズ 3152 KB)

 中心付近の描写はバッチリだが、倍率色収差が酷い。
 特に、明るい背景に暗い前景がある場合に見苦しい。左上の棒に注目。
 倍率色収差は絞っても改善しないだけに、これだけ高価なしかも単焦点レンズでは、とても容認出来るものではない。

F5.6 1/500s
(フルサイズ 3248 KB)

 このレンズを使いこなすには、倍率色収差を目立たせないのが重要。周辺に高輝度の部分が来ないようにすること。

F2.8 1/4000s
(フルサイズ 2576 KB)

 そもそも単色であれば、色収差もへったくれもない (^_^;)
 周辺の解像度が落ちる問題も分からない。しかしこの程度なら、ズームレンズで十分間に合ってしまう。

F5.6 1/1600s
(1536*1024 894 KB)

 描写に難のあるレンズは、流し撮りに使うことで欠点が目立たなくなることが多い。
 しかし、この価格のレンズを単純な流し撮りだけで使うのは、余りにもったいない。

F14 1/40s
(1536*1024 968 KB)

 悪天候だったのでNDフィルター無しでスローシャッター可能だった。流し撮りは鉄道が最も簡単であり、練習用に適している。

 

ノーフラッシュ撮影

 大口径レンズの醍醐味は、強烈なボケ味とノーフラッシュ撮影。24ミリでは強烈なボケは望めないので、ノーフラッシュが魅力となる。
 良く言われるように、その場の雰囲気を活かした絵が欲しければ、フラッシュを使ってはいけない。天井バウンズなどと言っても屋外では使えない。24ミリをカバーするズームは幾らでも存在するが、単焦点レンズの明るさでなければ撮れないものがある。

 日没したがまだ明るさの残る空と照明が混じり合った独特の雰囲気。それを捉えるには、フラッシュ使っては駄目だ。
 交流電源サイクルが50Hzなので、シャッター速度を同調させる。

F2.2 1/50s
(1536*1024 1018 KB)

 交流電源サイクルの2倍にシャッター速度を合わせての撮影。
 後ろに下がれない室内では24ミリは有り難いし、大口径はノーフラッシュ撮影を楽々とこなす。

F1.8 1/25s
(1536*1024 1149 KB)

 

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