EF50mm F1.8 II

 安いレンズは写りが悪い。そんな常識を打ち砕く。純正レンズでありながら1万円を切る実売価格。それでいて、下手なLレンズ以上の写り。
 外観は値段より更にチープで、オモチャにしか見えない。それが凄まじい描写をするという派手なキャップが堪らなく楽しい。小さくて軽いため、保険として持ち出すにも良い。
 ボケが汚いだの逆光に弱いだの、それなりの弱点はある。しかし安さで十分許す気になれる。とにかく¥が無いのだが良く写るレンズが欲しいとか、単焦点レンズって言われてるほど良いのか?って疑問を解くため試しに買ってみよう・・・そんな需要にも応えられる。
 EOS Kiss デジタルのような低価格一眼デジカメの登場により、更なる脚光も浴びようとしている。チープでも画質は良いって点から、最高のコンビとなり得る。

 

人物を撮る

 通常のポートレートよりやや遠距離、数メートルの距離で数人程度の人物を写す。そのような場合に最強の描写力を発揮する。
 物理的な手軽さもあり、旅行で記念撮影するような場合に持ち出すと良さそう。

 奈良の大仏殿にて。
 高い解像度と、皆無に等しい各種収差。ズームレンズばかり使っていたら衝撃を受けることだろう。

F2.8 1/800s
(フルサイズ 2383 KB)

 レンズの描写とD60本体の描写の両方が味わえる絵。
 収差というコトバと無縁の素晴らしいレンズ。そして、質感描写にすぐれた素晴らしいデジカメ。
 ヘルメットのプラスチックがノイズレスにツルツルに写ると同時に、服やズボンが布で出来ているように写る。そんなデジカメは意外に少ない。ノイズと質感を取り違えていたり、布が布に見えなかったりする、そんな糞カメラは不要だ。
 インラインスケート・プロ 伊藤一也

F2.8 1/4000s
(フルサイズ 2323 KB)

 ノイスリダクションが情報までなめて潰すとは良く言われるけど、実際にそうなっているかどうかは布で出来た服を写すのが一番だ。微妙な布のしわの中に、ツルっとした部分があると馬脚顕したってところだな。

 逆光に非常に弱く、空が輝き過ぎているとフレアが酷過ぎて使い物にならない。しかし、この程度の斜光なら十分に使える。

F5.0 1/320s
(フルサイズ 2115 KB)

 夕方で明るさ不足だがまだそれなりに明るい時間帯。少し絞ってのスローシャッター。
 スケートボード・プロ 小川元

F5.6 1/50s
(1536*1024 954 KB)

 

自然を撮る

 高い解像度と周辺まで完璧な描写を活かし、風景撮影にも威力を発揮する。旅行で荷物を増やしたくない場合、高倍率ズームと一緒に持って行けば、ここぞという一番に活躍してくれるだろう。

 絞り込んだ時の解像度は、風景写真にも耐えられる。
 日没直前の太陽程度のヒカリモノであれば、ゴーストやフレアで破綻することもない。

F8.0 1/200s
(フルサイズ 2118 KB)

 ボケはガサガサして余り良くない。奥行きがある絵の場合は、EF50mm F1.4 を使った方が良いだろう。

F2.8 1/1600s
(1536*1024 1000 KB)

 

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