砲身

 

標準状態  砲身は2重構造になっている。
 実際にBB弾が通るインナーバレルと、見た目の砲身であるアウターバレルである。
 発射直後に駐退アクション(リコイル)するのはアウターバレルだけである。見た目は砲身全体が後退するが、インナーバレルは防盾にガッチリ固定されたまま動かない。
 これにより、リコイルのギミックを採用しても砲塔内部の空間は全く狭くならないし、BB弾の命中精度に悪影響を与えることもない。
 アウターバレルが最高に後退しても、インナーバレルが顔を出すことはない。 
リコイル

 

インナーバレル

APS99  砲身は使われずに寝ていたAPS99のものを流用することにした。APS99は精密射撃競技用で、市販エアガンの中で最高の命中精度を持つと一般には言われている。
 しかし今の場合に魅力なのは、最近のエアガンでは少数派となったホップアップ無しだってこと。
 それから、チャンバーとバレルのセンターが完璧に合っているのも良い。
 ただしAPS99の一番のウリであるバリアブルBBポジションの出番はない。
 これも何時間もかけてチャンバー周辺を削り出した。BB弾がこぼれないようにするストッパーの蓋を少し削り、アルミパイプが入る隙間を確保。
 バレル長は約15センチに切り詰めてある。
アルミパイプ  アルミパイプにピアノ線が通してある。
 アルミパイプは内径0.8ミリ、外径1.2ミリで、太さ0.3ミリのピアノ線のガイドとして使われている。
 手前に見える穴はBB弾の装填孔ではない。赤外線LEDを突っ込むために開けた穴である。
赤外線センサー  一方から赤外線LEDを発光させ、反対側の赤外線フォトダイオードで受光する。
 これは、BB弾が装填されたことを検出するセンサーである。フォトダイオードは見慣れた赤黒い色をしている。可視光線カットのフィルターがこういう色に見える。
 上に見えている穴に赤外線LEDを差し込む。左の穴はBB弾の装填孔。フォトダイオードを差し込む穴は写真では真下になるので見えない。
検出回路  15mAの定電流ダイオードと200KΩの抵抗を使って組み立てたところ。
 上の端子がGND、下の端子が5V、左の端子がPICに接続される。
 赤外線LEDには常に15mAの電流が流れて発光する。このLEDは定格50mAだが、15mAで十分に所期の目的が達成可能。
 LEDの調整には普通抵抗が使用されるが、定電流ダイオードだと電圧変動と無関係に安定した電流が流れる。センサーには最適である。
 フォトダイオードは受光していない時 (BB弾で光が遮られている) は電流を流さないので、PICへの接続端子は200KΩでプルアップされ1と認識される。
 何も無くてフォトダイオードが受光していると、抵抗値1KΩ程度で電流が流れる。プルアップは200KΩなので、PICへの接続端子は殆ど0Vとなり、0と認識される。
 PICはBB弾があれば1、無ければ0としてセンサーの結果を受け取れる。
給弾孔  BB弾の給弾孔は貫通直前まで直径8ミリに広げた。そこに、外径8ミリのスプリングを差し込んで接着する。
 給弾にスプリングを使うのはマルシンUZIのアイデア。BB弾が内部に残るという欠点があるが、メリットは非常に多い。どんな形にも曲がるし、内壁にBB弾が引っ掛かり難いし、1回位捻られても平気である。
 え?分からない?
 スプリング弾倉なら、砲塔の下から車体内部に垂らせるのです。砲塔が回転しても平気なのだ!

 

バレル構造
 インナーバレルの後ろから銃口側を見る。
 エアーノズルが差し込まれる部分は上下に長くジョウロ状に広げられている。段差はエポキシで埋めて滑らかになっている。
 右端に非常に小さなパイプの断面が見える。この中を通るピアノ線でアウターバレルを前後に動かす。
 左のスプリングの内部を通ってBB弾が給弾される。
 上部のLEDから照射された赤外線を下部のフォトダイオードで受ける。BB弾が無事に送られて来ると赤外線が遮られる。スプリング弾倉は非常に設置の自由度が高いが、それが仇になって送弾不良が発生するかもしれない。しかしセンサーでチェックしていれば安心。
 配線は赤が5V、緑がGND、そして黄色がPICに入力される。

 装填センサーは強力な味方であるが、欠点もある。
 それは、BB弾が無事に送られて来たことは分かるが、BB弾がチャンバーに装填されているかどうかは分からないのである。
 送られて来たBB弾はエアーノズルでチャンバーに押し込まれる。無事に送られて来たのなら無事に装填されると期待して良い。しかし初めて電源が入った時など、チャンバーにBB弾が残っているか空なのかは分からない。
 空だと思って装填したが間違っていれば2重装填になる。装填済みだと思って装填しなかったが間違っていれば空撃ちである。空撃ちは内部メカに悪い。2重装填は内部メカの負担ではないが運が悪いとマズルブレーキを吹き飛ばしたりBB弾が砕け散って危険である。
 このあたりは操縦者の責任で注意しないといけない。分からない時は装填されているものと考えるのが、銃器を扱う場合の基本である。
 センサーをチャンバーの後ろではなく内部にセットすれば装填されているかどうかが分かって非常に便利である。だが、それはちょっと困難。
 BB弾の命中精度に最も大きな影響を及ぼすのがチャンバー周りなのである。100分の1ミリの埃が付着していても悪影響がある場所に、センサーを取り付けるなんて、とんでもない!

 

アウターバレル

バレル構造  アウターバレルは内径8ミリ外径9ミリのアルミパイプ。肉が薄いため紙のように軽い。
 スプリングを使って銃口の方に常に押しやる力を加えることにする。同時にピアノ線で引かれるので、アウターバレルが勝手に回転することはない。
ピアノ線  アウターバレルの根元に太さ0.3ミリのピアノ線を接着。このピアノ線は、インナーバレルに取り付けたアルミパイプを通す。
 この後ピアノ線には錆び止めフラックスを添付。
逆の端  作業としては防盾に取り付けた後となるが、これがピアノ線の逆側の端である。
 パイプを2つ並べたような形のワイヤーグリップを通し、プラパイプを通してエポキシで固めてある。
 プラパイプが防盾にツカえて、アウターバレルが所定の位置より前に飛び出さないようになっている。
マズルブレーキ  マズルブレーキの取り付け。砲口の穴は直径8ミリまで広げてある。
 一瞬ぎょっとする写真だが、突き出しているのはただの8ミリパイプであってインナーバレルではない。
 マズルブレーキはセンターが合っていないと、BB弾が飛び出す時に接触してしまう。そこで、確実にセンターが出るように、接着剤が固まるまでの間パイプを通してある。
 
砲身
肌
 根元部分を接着した後、パテで砲身のテーパーを作りサーフェイサーを吹き付けた。
 パテがかなり荒く塗られているので強烈に砲身表面にでこぼこがある(汗)
 でも、これはこれで良い雰囲気だとは思う。

 

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